・第224回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
テーマ: 混迷するメディアの中で
日 時: 2025年4月23日(水曜日) 15:30〜17:00
場 所: 大阪公立大学 文化交流センター
大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
講 師: 大谷 昭宏(おおたに あきひろ)様
( ジャーナリスト )
講師は、読売新聞大阪本社の社会部 警察担当記者を初めとして長年前線で活躍され、読売新聞の朝刊の社会面コラム『窓』を7年間に亘って担当されました。退社後は多くのメディアにコメンテーターとして出演され、現在も三重、静岡、東京のテレビ番組に出演されています。大衆に対して情報伝達する新聞・TV・SNS等のマスメディアの問題について、お話し頂きました。まず、新聞は、発行部数が現在1世帯当たり0.45部と衰退してきているが、新聞は、弾圧を受けながら報道してきたという矜持がそのDNAに残っている。ご意見番としての最後の砦だと話されました。新聞は、TVと違って、批評を付けなければならない。赤沢大臣が、トランプ大統領に会った事を「格下」と卑下した発言に、TVは「格下」とテロップを流すだけだ。さて、最近の子供達について、「40%がTVをみない。逆に、スマホを毎日5時間も見ており、スマホ依存症の子供達が増えている。オーストラリアでは、心身保護の為、16歳未満のSNS利用を禁じている。」とのお話しに、何かしらの制限が必要だと改めて感じました。その他、最近起きた各種事件に絡めて、マスメディアの問題についていろいろ話していただきました。その中で、特に印象に残っているのが、兵庫県の斉藤知事事件ついて、知らなかった「70万円をチラシやポスターのデザイン制作費として支払った事は、明らかに公職選挙法違反です。」や「ネットで批判するのが良いのか?課題だ。」とのお話しで、マスメディアは断片的な情報発信だけでなく、いろいろな批判も含め整理し全体像を解りやすく報道する責任があるのではと思いました。講師は、最後に「新聞等のオールドメディアとSNS等のニューメディアは対立しない。連携してやって欲しい。」と話されました。
・第223回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
開催を中止させていただきました。
下記ご講演は、またの機会にご講演いただける様に調整してまいります。
テーマ: 『日本語はこうして出来た』第1回目
日 時: 2025年3月26日(水曜日) 15:30〜17:00
場 所: 大阪公立大学 文化交流センター
大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
講 師: 宮田 博之(みやた ひろゆき)様
(株)岐阜フットボールクラブ 取締役会長
下記のお話をしていただく予定でした。
学生時代から先生は 2つの問題について疑問を持たれてきました。その1つが「邪馬台国はどこにあったのか?」、もう1つが「日本人はどこから来たのか?」という問題です。しかし、最近になってどちらの問題にも解決の糸口が見えてきたようであります。そして、この2つの問題に先生が興味を示されたのは、先生がここ10年程かかわってきた他分野の考察が、思いがけないことに、このゴールへのアシストになるのではと考えられたからです。分野も次元も異なる研究が「ゴールへの最終的なアシストになる」との思いから、是非この話をしてみたいとのことであります。400 年ぶりに解決した数学分野の「フェルマーの最終定理」も、解決者を支えた過去の多くのアシストがあったと聞きます。 「日本語の成立」の真実について考察されてこられた成果を是非お聞きいただきたいと思います。
・第222回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
テーマ: FC岐阜のプロサッカーを活かした地域活性化
日 時: 2025年2月26日(水曜日) 15:30〜17:00
場 所: 大阪公立大学 文化交流センター
大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
講 師: 宮田 博之(みやた ひろゆき)様
(株)岐阜フットボールクラブ 取締役会長
日本プロサッカーリーグ(J リーグ)が創設されて今年で33年となりました。J1を一番上のカテゴリとして、J2、J3の3リーグ(各20チーム)で構成されており、各リーグ内で順位を争い、成績やプレーオフの結果に応じて昇格・降格が決定する仕組みとなっています。FC岐阜は、J3リーグに所属しており、講師は企業経営のトップから、各種企業の立て直しに尽力された後、出身地岐阜のFC岐阜の経営立て直しに奮闘努力されておられます。地域企業とのパートナーとしての取り組み、市町村の役所との取り組み等についてお話をして頂きました。岐阜県下42市町村全てが株主であり協賛パートナーとしてバックアップする体制が構築されており、これは全国60チームの内、唯一だそうです。協賛企業は、昨年新規に23社増え、現在約330社。パートナー企業と共に毎試合フードドライブを実施、市町村とタイアップしたサッカー教室や介護施設での運動教室実施、災害支援金募金活動やお祭り参加等のホームタウン活動(2024年585回)、パートナー企業様同士のビジネス交流会等、実に多くの活動を行っておられるお話しにビックリ、経営を支える奮闘ぶりを感じる事ができました。最後に「日本人は、外国の方々と心からコミュニケーションできる能力を身に着ける事が必要だ」と締め括られました。
・第221回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
テーマ: 第二期トランプ政権を考える
日 時: 2025年 1月22日(水曜日) 15:30〜17:00
場 所: 大阪公立大学 文化交流センター
大阪市北区梅田1-2-2-600 大阪駅前第2ビル6階
講 師: 大津留 智恵子(おおつる ちえこ)様
関西大学 法学部教授
1月20日正午に就任式が行われ、第二期トランプ政権が始まりました。アメリカの理念に反した共和党のトランプに一票を投じた市民は何を期待しているのでしょうか。第2期トランプ政権は、何を目指そうとしているのでしょうか。民主的で多文化なアメリカという理念が直面する課題について、お話をしていただきました。
トランプ大統領の第2期就任式には、GAFA等の多くのIT産業も百万ドルの寄付をして参列、総額一億七千万ドルにのぼる規模の寄付となったそうです。さて、白人がトランプに求めるもの、それは、白人は無意識に持つ優越感・権利意識・特権を守ることです。2050年には白人がマイノリティになる事の危機感を持っているのです。アメリカの硬貨や札には、アメリカのモットー(理念)である「多様性の中の統一」(多文化共生)を意味するエ・プルリブス・ウヌム (E Pluribus Unum)が印されている。このアメリカの多文化共生の流れに抵抗したいのです。しかしながら、多文化共生の推進とブレーキを繰り返した歴史があります。民主主義とは「ある」ものでなく「作る」もので、暴力ではなく、民主的手段で作り続ける努力がなければ、逆行しかねない。「トランプ政権は、民主的で多文化なアメリカを目指して、政策推進する」と、講師は思っておられると感じるご講演でした。