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■催事実績内容 〜 2017年 〜
■月例会

 
・第129回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
 テーマ: 「ドイツの難民問題」
 日 時: 2017年 5月24日(水曜日) 16:00〜17:30
 講 師: 藤澤 一夫 (ふじさわ かずお) 様
      ( 元・ドイツ和光純薬社長 )
 
2015年と2016年だけで、ドイツに約117万人(難民登録者数)の入国があったそうです。このドイツの難民について、ドイツでのビジネス経験をお持ちで、ドイツ全般に渡ってその動向を注意深く研究されている藤澤一夫様にお話をしていただきました。
藤澤様によりますと、入国した難民登録者は、難民申請による審査を受け、認定された者のみが難民として保護を受けられるそうです。2016年に難民申請した69.6万人の内、62.4%(43.4万人)が難民として認定されたそうです。これら難民に要する費用(生活保障/ドイツ語講習/就労支援)は、2016年だけで2.2兆円で、年々増加してゆくそうです。結果、ドイツの外国人居住者は2015年末で総人口の11%にもなっています。
このように難民の受け入れを積極的に進めている中、2016年12月にケルン中央駅前広場で、集団性的暴行・強盗事件が発生した。被害者1218人で半数が性犯罪、容疑者153人の内68人が難民申請者であったそうである。
このような事件があったにも関わらず、ドイツの世論は、難民受け入れを推進するメルケル首相やその連立内閣を過半数を超える人々が支持し、66%の人が多量の難民を処理できると判断しているそうです。更に、驚くなかれ、ドイツの財政収支は、2016年は3兆円の黒字となっており、難民がドイツ経済にプラスの影響を与えているんだそうです。「日本だったら難民を受け入れるだろうか?どうすれば良いのだろう?」と、ちょっと信じられないビックリするお話しでした。  

 

藤澤 一夫 様

 

 

 
・第128回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
 テーマ: 宮沢賢治の真の願い
      − 童話『やまなし』から −
 日 時: 2017年 4月26日(水曜日) 16:00〜17:30
 講 師: 光田 和伸 (みつた かずのぶ) 様
      ( 元国際日本文化研究センター准教授 )
 
宮沢賢治は日本では世代をこえて最も愛されている詩人であり童話作家の一人です。1896年に岩手県の現在の花巻市で生まれ、1933年に37歳の若さで亡くなりました。賢治の童話は現在では、殆どの小学校で教えられていますが、60歳台の世代には馴染みの薄い童話です。『やまなし』という童話は、最愛の妹とし子が亡くなった半年後に、岩手毎日新聞にて発表されました。
講師の光田先生は、『やまなし』について、『宮沢賢治は、父の死に次いで妹とし子の死という理不尽と思える体験をしました。その理不尽さを理解して生きてゆくために書いた物語です。宮沢賢治にとって父は導くものとして存在し、父が子供に輪廻転生を教える様を、クランボンとそれを餌とする魚、その魚を餌とする「かわせみ」、生きるために必要な豊穣な実りを供してくれる『やまなし』について、父親の蟹がニ疋の子供の兄弟蟹を導く童話として書いたものだ。』といった解説をしていただきました。
宮沢賢治が同じ時期に綴った詩「永訣の朝」についても紹介いただき、妹とし子の死を法華経の世界と重ねて作った詩である事をお聞きし、『やまなし』という童話がより理解できた気がしました。
童話に出てくるクラムボンは、教育現場では何なのかは明らかにせず、子供達の自由な発想に任せる、それが賢治の狙いなんだ、という解釈がなされている様です。しかし、先生は、「クランボンは、蟹の稚蟹になる前のプランクトンで、賢治がクラブ(蟹)とプランクトンを組み合わせた造語だ。自力では動けず水の中を浮遊し成長する生物だが、魚には抗う事もできず簡単に食べられてしまう(殺されてしまう)生物として書かれている」と解説いただき、より深く『やまなし』を理解できた気がしました。同時に、教育現場での「子供達の自由な発想に任せる」といった事に、改めて疑問を持ったお話しでした。  

 

光田 和伸 様

 

 

 
・第127回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
 テーマ: インド・アッサムに日本文化の源流を遡る
      − インパール戦跡探訪と共に −
 日 時: 2017年 3月22日(水曜日) 16:00〜17:30
 講 師: 鏑木 義博(かぶらぎ よしひろ) 様
      ( 大阪商業大学講師、Ph.D. )
 
鏑木義博様は、インドの大学で博士号を取得され、長年インドの研究をされています。日印文化の源流だと言われれるアッサム地方を舞台に、インドの「多様の中の統一原理」たるヒンドゥー教とカーストを基軸に、「混沌と悠久」「変わり変わらぬインド社会」を解き明かすと共に、日本とインドとの世界観・人間観を対照して解説いただきました。
インドと云う国は、約13億人もの人達が、実に多様な民族や歴史・文化の背景の中で暮らしています。また、仏教が誕生した国であり、奈良時代に東大寺の大仏開眼供養の導師を務めたのは菩提僊那というインド僧でした。
このインドの中に、お茶の一大産地として知られるアッサム地方があります。東北インド7州を包含して、北にヒマラヤ、東にミャンマー(旧ビルマ)、西・南にベンガルを望む山岳・丘陵地帯です。ミャンマーに接するインパールという街は、先の大戦中、「インパール作戦」で斃れた数多の兵士の鎮魂の場であります。このアッサム地方の歴史と文化を辿ると、元来はモンゴロイド系の部族社会で、ヒマラヤ東麓から雲南を経て西日本に広がる照葉樹林帯文化の源流「照葉樹林帯文化論」だと言われており、日本の生活文化の基盤をなす主な要素の起源だと云う学説となっています。
ヒンドゥー教は、多神教でプラフマー/ヴィシュヌ/シヴァの三神一体の宗教で、御釈迦様は、ヴィシュヌの9番目の化身だそうです。そして、京都三十三間堂の二十八神、七福神の大黒天/毘沙門天/弁財天も、ヒンドゥー教の神様なのだそうです。日本への伝搬は確かだといえます。そして、インドの日系製造業は中国を抜いて今や1位となり急成長が続く中、カーストの最下位の身分である不可触民の家々が全体の2割程未だに残っている等「変わり変わらぬインド」のお話しをお聞きして、大きくて掴みにくいインドについて少し理解できた気がしました。とても有意義で興味深いお話でした。  

 

鏑木 義博 様

 

 

 
・第126回月例会 −歴史・文化に親しむ会−
 テーマ: 能・狂言とはなにか、どのように楽しむのか
      − 表情豊かな能面の秘密 −
 日 時: 2017年 2月22日(水曜日) 16:00〜17:30
 講 師: 川島 靖男 (かわしま やすお) 様
      ( 関西歌舞伎を愛する会 事務局 )
 
「関西・歌舞伎を愛する会」の事務局長で、Klub Zukunftの正会員でもある川島靖男様に、「能・狂言の歴史や楽しみ方」についてお話をして頂きました。「能楽」は約650年前の中世(室町時代)に生まれ、現存する世界最古の舞台芸術だそうです。「能楽」とは能と狂言を併せていう用語で、明治以降に一般的に使われるようになった様です。
「能楽」の源流は時代を更に遡り、奈良時代に中国から「散楽」が伝わり、平安時代になると、滑稽なものまね芸の強い散楽が「猿楽」、農村で五穀豊穣を神に祈る散楽が「田楽」と変化した事。鎌倉時代になって、猿楽と田楽に歌舞音曲が組み合わされ劇形態で演じる能楽の原型が生まれた事。大和猿楽の四座(座:劇団)がこれを演じ、奈良地方を中心に活躍した事。大和猿楽四座は、春日大社や興福寺等の神事に奉仕することを職務とし、後の観世、宝生、金春、金剛へと繋がる事。座の観阿弥・世阿弥父子が、将軍足利義満に重んじられ、現在の能楽とほぼ同等の芸能に発展させた事、豊臣秀吉や徳川家康も舞う武家の式楽となった事。狂言も能と同じルーツで、能は散楽の音楽や舞の要素を強く受け継ぎ、狂言は散楽の滑稽な部分を受け継いだものである事。能は面を使用する音楽劇で、狂言は台詞劇で例外を除いて面を使用しない事。等々、能・狂言について知る事ができました。
能舞台や能面に秘められた豊かな表情の秘密について解説をしていただくと共に、能役者がいかに狭い視野で演じているのかを実際に能面(小面・こおもて・・若い女性のお面)を顔に付ける体験もしました。
はなご【花子】という狂言は、歌舞伎でも取り込まれ「身替座禅」として演じられており、「座禅をすると言って妻を遠ざけた男が、太郎冠者に座禅衾 (ざぜんぶすま) をかぶせて身代わりにし、愛人の花子のもとへ出かけていく。男が帰宅すると、衾の中に妻がいて、さんざんにしかられる。」といった内容ですが、この2つの映像による比較体験は、実に面白く興味深く拝見する事ができました。  

 

川島 靖男 様

 

 
 

・第125回月例会 −歴史・文化に親しむ会− 
 
 テーマ: 若者たちとの現在
      
 日 時: 2017年 1月25日(水) 16:00〜17:30
 場 所: 梅田エステート・ビル 5階会議室
・講 師: 浜畑 賢吉(はまはた けんきち) 様
      ( 大阪芸術大学教授 舞台芸術学科長 )
 
俳優で、大阪芸術大学教授の浜畑賢吉様に、「現在の若者達との接し方」についてお話しを頂きました。
『幼稚園児に会うとその幼稚園児のオーラを受けて疲れがとれます。それが、高校生くらいになると力を感じない若者が多いと感じます。昔、養成場にいた頃の若者は、ふてぶてしかった。今、それを感じません。
大学の教え子等若者に会うと必ず「君には才能がある?」と聞ききます。そうすると大概変な顔をします。 体重60キロの人は約60兆もの細胞で成り立っています。そのうち4分の一が脳にあって、一つの遺伝子に30億もの情報が入っており、才能は限りなく詰まっているのです。若者で才能のない人なんていません!才能が出て来ないのは、誰かに抑えつけられているか、自信を無くして才能を閉じ込めているかです。
そんな若者に自分の才能を認めさせ、はじけさせてやることが大切です。また、太陽の力等自然界のエネルギーをもらう事も大切です。若者には「いつもウキウキしていなさい」と言います。ウキウキしていれば細胞は活性化します。感動すればハングリーになります。「調子悪い?」と聞くだけで若い俳優は落ち込みます。若い俳優をダメにするには「ため息1つ」でOKです。・・』
浜畑先生が、1968年のテレビドラマ『進め!青春』での新米教師・高木進役を演じられました。現在、高木進役と同じ感じで大学で先生を勤めておられるとお聞きして、得心すると共に「そうありたい」なと感じました。
 

 

浜畑 賢吉 様

 

 
 
■講演・コンサート
 
未実施
 
■歴史・文化の探訪
 
未実施
 
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