2023年度
■歴史・文化の探訪
・春の散策会
次の散策会を開催しました。
「京都府の南部、木津川市の東南部に広がる
当尾の里(とうののさと)の石仏を巡る」
(担当:今中)
<実施要領>
2024年春の散策会pdf資料
*下記実施要領をまとめたPDF資料です。ダウンロードし取り出しご覧いただけます。
1.日時 : 2024年 3月 30日(土)
2.集合 : JR関西本線 加茂駅 改札口9時40分集合
9時44分発のバスに乗車しますので、絶対、遅れない様にしてください。
3.スケジュール
所要時間 約 6.5 時間 歩く距離 約 10km
コース:
JR 加茂駅(9:44)〜岩船寺前(10:00)〜彌勒摩崖仏〜四面地蔵石仏〜笑い仏
〜唐臼の壺〜あたご灯篭〜昼食〜浄瑠璃寺〜地蔵三尊摩崖仏〜阿弥陀如来石仏
〜大門石仏群〜加茂青少年山の家〜JR 加茂駅
4.アクセス (例)
※・大阪駅 8:27 → 8:44 天王寺駅 8:45 →9:19 JR 奈良駅 9:20 → 9:34 JR 加茂駅
(大和路快速 加茂行き)
※・加茂山の家バス停 14:11 → 14:36 JR 加茂駅 14:43 → 15:52 大阪駅
・加茂山の家バス停 15:11 → 15:36 JR 加茂駅 15:43 → 16:52 大阪駅
5.参加費 500円(傷害保険加入費)
6.持ち物等
・ハイキングが出来る服装
・昼食
・飲み物
7.費用
JR大阪駅〜JR 加茂駅 JR片道 990円
JR加茂駅〜岩船寺 バス片道 300円
加茂山の家バス停〜JR加茂駅 バス片道 400円
浄瑠璃寺拝観料 400円
岩船寺拝観料 500円
8.見どころ紹介
■コース概要
当尾の里は石仏の宝庫。あぜ道の脇、舗装路からちょっと奥まったところ、
樹々のしげみの中など、至るところに美しい石仏がたたずんでいる。
JR加茂駅から木津川市コミュニティーバスに乗車し、岩船寺バス停で下車。
岩船寺から浄瑠璃寺までは秀作が目白押し。県道をゆっくり下って、
彌勒摩崖仏を右に折れて、四面地蔵石仏を過ぎて、笑い仏から下り、
唐臼の壺のある五差路にでる。
右へ折れるとあたご灯篭までゆっくりとした下り。
左折をしてすぐ右へ折れれば、消防センターの裏に阿弥陀如来石造があり、
もう少し下ると大門石仏群が見える。そこから引き返し。浄瑠璃寺へと向かう。
浄土を形にしたといわれる、池を挟んだ本堂と三重塔の浄土式庭園を巡り、
本堂の九体阿弥陀像を見学。浄瑠璃寺から西小バス停までは緩い下りを歩く。
■浄瑠璃寺、
市域の東南部、奈良県との県境付近は、古くから小田原と呼ばれ、平安時代の
後期には多くの修行僧が集まり、丘陵地の谷や峯に庵を営み仏教信仰に
いそしんでいました。
小田原は大きく東西に二分され、東は随願寺(廃寺)を中心に子院や庵が集まり、
西では浄瑠璃寺が中心で、西小田原ともいいます。
寺の縁起には、奈良時代に聖武天皇が僧行基に命じて建立させたのがはじまりと
伝えているのですが、浄瑠璃寺の記録「浄瑠璃寺流記事」(重要文化財)の
記すところは、永承二年(1047)に、当麻出身の僧義明が薬師如来を安置して
開基したことを伝えています。
浄瑠璃寺の名は、東方浄瑠璃浄土の主、薬師瑠璃光如来に因んだものです。
その後、平安時代末期になって九体阿弥陀仏を安置する阿弥陀堂を建立し、
庭園を整備して今日の姿になりました。
■岩船寺
岩船寺は、京都府と奈良県の境にあるかつては南山城当尾(とうの)村と呼ばれ、
さらにそれ以前には小田原と称される地域に位置する。
山号は「高雄山(こうゆうざん)」院号は「報恩院」である。 ここは平安遷都
までは「山背国」と書かれ、奈良・平城京が文化の中心であった時代には、
まさに山々の背後にあたる場所であった。それ故に南都仏教の影響を強く受けて
おり、平城京の外郭浄土として興福寺や東大寺にいた高僧や修行僧の隠棲の地と
なり、真の仏教信仰にそそがれた地域であった。
また「当尾(とうの)」の地名は、この地に多くの寺院が建立され三重塔・
十三重石塔・五輪石塔などの舎利塔が尾根をなしていたことから「塔尾」と
呼ばれたことによる。